予防接種

当院で対応可能なワクチン一覧

  • インフルエンザワクチン
  • 肺炎球菌(成人)
  • MR(風しん・麻しん)
  • A型肝炎、B型肝炎
  • 水痘(帯状疱疹)
  • 帯状疱疹
  • 子宮頸がんワクチン
  • 狂犬病
  • 破傷風

インフルエンザワクチン

ワクチンインフルエンザワクチンは、接種してから約2週間で効果が現れます。そこから5ヶ月程度は効果が続くとされており、インフルエンザの流行がスタートする11月初旬には接種を済ませておくことをお勧めします。インフルエンザは翌年3月まで流行が続きますが、流行期間中はワクチンの効果が期待できます。
なお、インフルエンザワクチンの接種によって、副反応が生じる可能性があるためお気をつけください。代表的な副反応としては、注射部位の熱感や赤み、痛みなどが挙げられます。また、稀ですが、接種後30分以内にアナフィラキシーショックが起こる可能性もあるため、注射後30分程度は院内の待合室でお待ち頂くか、異変を感じたら早急に当院までご相談ください。

肺炎球菌ワクチン(プレベナー、ニューモバックス)

肺炎は特に高齢者にとってリスクが高い病気であり、長期間の入院のみならず病状が急激に悪くなって命に関わる恐れもあります。また、肺炎が慢性化することで、糖尿病や認知症、心臓病などを発症するリスクがあります。そのため、肺炎球菌ワクチンを接種して肺炎の発症を防ぐことが重要です。
肺炎球菌には93種類の血清型(タイプ)がありますが、肺炎球菌ワクチンとして定期的に接種するニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)は、23種類の血清型に有効とされています。様々な種類があるため、全ての肺炎の発症を防ぐことは難しいですが、大人が発症する重症肺炎球菌感染症の70%程度を占める血清型に効果があるため、重症化の予防に一定の効果が期待できます。その他、肺炎球菌ワクチンには13価のワクチンであるプレベナーというものもありますが、いずれのワクチンも効果は約5年続くとされています。

風疹抗体検査・風しん定期接種(麻疹風疹混合ワクチン)

妊婦の方が妊娠初期に風疹を発症すると、お腹の中の赤ちゃんに重大な障害が残る恐れがあり、妊娠していない成人が発症しても重症化しやすいとされています。予防接種を受けることで、風疹の発症を防ぐことに繋がります。

A型肝炎ワクチン

海外渡航の予定がある方は、A型肝炎ウイルスに感染する恐れがあるため、予防接種を受けることをお勧めします。また、肝障害を患っている方にも効果を発揮するため、なるべく接種することが望ましいです。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスは、性行為、母子感染、注射器の使いまわしや医療従事者の針刺事故によって感染するとされています。医療関係にお勤めの方に特に同ワクチンの接種は推奨されております。

水痘ワクチン

水痘ワクチンの接種によって、約80%の確率で感染する危険性を減らすことに繋がる他、重症化の予防も期待できるため、まだ受けていない方はなるべく早めに接種を済ませることをお勧めします。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、水痘の発症歴がある方でも、加齢によって免疫が低下すると発症する恐れがあるためお気を付けください。50代を迎えたら重症化を防ぐためにワクチン接種を受けることをお勧めします。

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチンは12歳~16歳までの間は無料で接種可能なワクチンです。接種対象の方で接種を希望される方は、前もってご相談ください。

狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチンは、発症後の致死率が非常に高い狂犬病を防ぐためのワクチンです。この病気は、狂犬病ウイルスによる人獣共通感染症であり、一度発症するとほぼ100%死亡すると言われています。感染の主な経路は、感染動物(イヌ、ネコ、コウモリなど)に咬まれたり、引っ掻かれたりした際の傷口です。

破傷風ワクチン

破傷風は、傷口から破傷風菌が侵入することで感染します。破傷風菌は世界中どこにでも存在する菌ですが、おもに予防接種を受けていない方の感染が多いです。予防接種を受けていれば海外旅行中でも感染の心配はありませんので、接種をお勧めします。日本では、生後3~12ヶ月と11~13歳の間に予防接種が行われ、その後、5~10年ごとに追加接種が推奨されています。